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大切な人を助ける

話の聴き方

【聴く準備】

 ► 落ち着いて、ゆっくり話せる環境を作ります。

 ► 相談の場面では、「死にたい」など深刻な気持ちが語られることがありますが、動揺せず対応 することが大切です。

 ► 自分の気持ちに余裕がない場合(体調が悪い、時間が無い等)は、勇気を出して他の人に頼む、 他の機関につなぐ等の対応を取ります。

すべきポイント

 ● 共感を示しつつ、相手の訴えに耳を傾けるとともに、冷静な態度を保つ。

 ● 支持的な態度で接し、相手を思いやる姿勢を示す。

 ● 十分な時間をとる。

傾聴の基本姿勢

► 相談者の方を向いて、真剣にゆっくり聴くということを態度でも示します。

► 相談者の話を評価せず、相談者のペースに合わせます。(せかさない)

► 相談者の話を理解し(理解しようとする)、ねぎらう

    「つらかったですね」

    「よく頑張ってこられましたね」

    「話してくれてありがとう」などの言葉を伝える。

 

● 「自分が話を聴く相手として適切なのか」と迷ったり、

    「何とかしなければ」などと考えることはありません。

まずは、相談者の話しを聴きましょう。

 ● 相談者の気持ちが落ち着いてきたら、様子をみて、必要があれば医療機関や他の相談機関 への相談をすすめてみましょう。

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傾聴の手法

以下の手法を使いながら相談に対応することで、「あなたの話を聴いています。理解していま す。」というメッセージを伝えることができ、相談者も安心して話すことができます。

1.うなずき

つらい話、苦しい話などの深刻な相談ほど、うなずきは「深く」「ゆっくり」します。

2.あいづち

電話の場合は、あいづちの頻度を多めにするなどの配慮が必要です。

 

3.アイコンタクト

「目は口ほどにものを言う」と言われます。

優しい眼差しで相談者の話を聴くように努めます。

ただし、つらい内容の相談では、アイコンタクトを控えましょう。

 

4.繰り返し

相談者の話の中の大事な言葉やキーワードを繰り返すことで、相談者は自分の言ってい ることを確認します。

例:「つらい」⇒「つらいんですね」

「死にたい」⇒「死にたい気持ちなのですね」

 

5.沈黙

対面では沈黙(相談者の言葉が出てくるまで待つ)を活用することも有効です。沈黙は、相 談者が自分の心の深い部分を必死になって探している状況かもしれません。

6.I(アイ)メッセージ

「私」を主語にして、心配していることを伝えたり、相談者に望む具体的な行動を提案 します。

相談者は、自分を理解する人がいる、自分を支援してくれる人がいると気づくことができます。

  例:「(私は)あなたのことが心配です」「(私は)○して欲しい…」

 

出典:心のサポーター手帳(山形県精神保健福祉センター)

 

うつ病のサイン】

►   抑うつ気分(憂うつ・気分が重い)

►  何をしても楽しくない、何にも興味がわかない

►  疲れているのに眠れない、一日中ねむい、いつもよりかなり早く目覚める

►  イライラして、何かにせき立てられているようで落ち着かない

►  悪いことをしたように感じて自分を責める、自分には価値がないと感じる

►  思考力が落ちる

►  死にたくなる など

 体に出るサイン 

 ●  食欲がない ● 頭痛や肩こり

 ●  体がだるい ● 動悸

 ●  疲れやすい ● 便秘がち

 ●  性欲がない ● めまい

 ●  胃の不快感 ● 口が渇く など

 周りからみてわかるサイン 

►  表情が暗い

►  涙もろくなった

►  反応が遅い

►  落ち着かない

►  飲酒量が増える など

うつ病の(外部サイトに移動)

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【専門の医療機関等への相談】

うつ病を疑うサイン、自殺のサインに複数思い当たる場合は、早期に専門の医療機関や相談機関への相談をお勧めします。(勧めてください)。

出典:厚生労働省 HP 知ることからはじめよう みんなのメンタルヘルス

 

自殺に関するQ&A

Q. 「死ぬ、死ぬ」という人は、本当は自殺しないものなのですか?

 

誤解です。 「死ぬ、死ぬ」という人は死なないと広く信じられていますが、これは大きな誤解です。

自分自身ではどうすることもできない状況に追い込まれ、冷静に物事を考える、判断するということができなくなり、結果として自殺に至る可能性が高いので、周囲の人が積極的に救いの手を差し伸べる必要があります。

Q. 自殺を考えている人は、死ぬ覚悟をしているのですか? 

 

誤解です。  自殺に至る前は、「死んでしまいたい」という気持ちと「生きたい」という気持ちとの間で 揺れ動いているといわれています。

ですから、自殺の直前まで死のうかやめようか思い悩ん でいます。

Q. 自殺は突然起き、予測は不可能なのですか?

誤解です。多くの場合、自殺の前に何らかのサインがあると言われています。

また、具体的に自殺をほのめかす言葉などが聞かれなくても、自分の安全や健康を守れないという状態がしばしば 認められます。

Q. 自殺未遂に終わった人は死ぬつもりなどなかったのですか? 

誤解です。手首を浅く切る、薬を余分に飲むといった行為について「死ぬつもりなどなかったんだ」 などと考えられてしまいがちですが、将来、同様の行為を繰り返すうちに自殺で命を失う危 険が非常に高いことがわかっています。

Q. 自殺について話をすることは危険なのですか?  

誤解です。 誠実な態度で自殺を話題にするのであれば決して危険ではありません。

むしろ、生を判断 する第一歩になり、冷静に語ることができるようになります。 

Q. いったん危機的状況がおさまってうつ症状が改善すると、二度と自殺の危機は起きない のですか?  

 

誤解です。 うつ症状が少し改善し、心のエネルギーが戻った時期に、しばしば自殺が生じます。 うつ症状が回復傾向にあるときは、特に注意が必要です。 

Q. 自殺の危険性が目前に迫っている場合はどうすればいいのですか?   

以下のような対応をとりましょう。

 ► 一人にしない

 ► 自殺の手段を遠ざける(包丁、薬物など)

 ► 他者に知らせ、助けを求める(警察・救急隊など)

躊躇することなく110番通報して下さい。

出典:「自殺対策ハンドブック」旭川市保健所・「高齢者・家族問題と自殺予防」千葉県自殺対策連絡会議