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「あなたのことが心配!」   

  不安やうつ病のある人への対応     

サポートするあなたまで、心身ともに疲れ果ててしまうことにならないためにも不安やうつ病のある人と上手に付きあうコツをみつけることが大切です。
接し方がわからない中で、気を遣ってかけた言動が、本人の気に障り、場の空気が悪くなったり、関係がこじれたりして、家庭の中がギクシャクする話はよくあります。

不安やうつ病の人に「がんばって」と励ましてはいけない、とわかっていても、「じゃあどう接すればいいの?」「こちらもストレスがたまる!」というのがあなたの本音。

うつ病の人は、一見すると怠けているようにも見えるし、情緒不安定だったりイライラをぶつけられたり、あなたやご家族は戸惑いばかりです。
ここでは、対応のポイントをいくつかご紹介します。

あなたが病気を受け入れるまで

①パニック・ショック期

医師からうつ病という病名を聞かされ、どうしたらいいのかわからない時期。

②否認・怒りの時期

「うつ病であるはずがない、誤診にちがいない」と否定したり、「どうして自分がこんな目にあうのか」と周囲に対して怒りを感じる時期。

本人に「怒り」をあからさまにぶつけるのではなく、自分の気持ちをおだやかに表現することが必要。

③孤立化・抑うつ期

「自分の接し方が悪かったのではないか」と自分を責めたり、 先の見えない不安からあなた自身が憂うつな気分になる。また、誰にもあなたの気持ちを相談できずに悩む時期。

あなた自身が信頼できる相談相手を見つけることが大事

④無関心・無力感・虚脱期期

あなた自身が疲れ果て、「どうでもいい、疲れた」と虚脱感を感じる時期。

あなた自身がゆっくり休養しエネルギーを蓄えることが大事

⑤受容の時期

発想の転換ができ、新しい希望が持てるようになる時期。

あなた自身も、うつ病という敵を知ることが「攻略」のポイント。

対応のポイント

あわてず・あせらず・あきらめず

残念ながら、うつ病は1週間程度で治るものではありません。

うつ病からの回復までにはある程度の時間がかかります。

少しよくなっては、少し悪くなることを繰り返しながら、徐々によくなっていきます。

ゆっくりと回復することを、あなたとご家族が理解し、焦らず、腰をすえて落ち着いて構えていると、ご本人の病状にもよい影響を与え、順調に回復する手助けになります

時には、数ヶ月〜数年の長期戦の覚悟が必要です。「あわてず、あせらず、あきらめず」という姿勢でのぞみましょう。

抑うつに巻き込まれない

あなたはあなた。ストレスをためないよう、生活に、息抜きや楽しみを、適度に取り入れましょう。
うつ病や不安を抱える本人と同じような気分になることを、気分の「同調」といいます。
一緒に遊びに行けないとか、家の中では静かに過ごすとか、うつ病の本人に生活を合わせる部分があるのは仕方ありませんが、気分まで合わせる「同調」は避けましょう。

本人の行動や言動に振り回されない

本人は心身ともに不調であるため、回復期には、本人のイライラをあなたやご家族にぶつけたり、攻撃的になりがちです。ぶつけられたあなたやご家族は、腹も立つし、悲しいし、複雑な気持ちになりますが、対応として、ちょっとした会話のテクニックを使ってみるといいでしょう。

理不尽なことをいわれて、「そんなことない!」と反論する代わりに……
反復確認「アナタはそう思っているんだね」
共感「それはつらいよね」
主語をワタシで答える「ワタシはこう思うよ」


これはうつという病気がさせていること。攻撃的な言動に振り回されないようにしましょう。

こうした会話を強いられるのは、家族にとっては、つらい極みだと思います。でも、本人のうつ病の回復を願うなら、ぐっとガマンのときです。

これは「うつ」という病気がさせていること。攻撃的な言動に振り回されないようにしましょう。

距離を取ってみる

うつ病や不安を抱える本人とは、ほどよい距離をとって、あえて少し放置するほうが、関係が安定することも
寄り添っているつもりでも、本人にとっては、見られていると感じるかもしれません。アドバイスのつもりが、小言や批判に聞こえているかもしれません。
そんなとき、本人は、実は「離れたい」と思っている可能性があります。

回復の段階を知る

うつ病は右肩上がりの直線でよくなっていくわけではなく、「一進一退を繰り返し」よくなったと思っていてもまた悪くなってしまうことの繰り返しです。悪くなっても底まで落ちるのではなく、以前よりは1ステップは回復しています。症状の変化に一喜一憂しないようにしましょう。また、本人は悲観的になりがちですが、支えるあなたやご家族は「回復を信じる」ことが大切です。

大事な決定は先延ばしにする

まじめで誠実な本人は、「病気のために迷惑をかけることが申し訳ない」と、退職や離婚を口にします。

これは、悲観的なことしか考えられない症状のためです。できるだけ大事な決定は回復するまで待ちましょう。

SOSのサインを受け止める

うつ病の人は、病気が悪化したり自殺念慮(自殺したくなる気持ち)が強まっても、自分では気づかなかったり、気づいても対応せず、そのままの生活を続け、深みにはまりがちです。
次のようなサインに気づいたら、冷静に指摘し、本人に代わって、対応策を提案することが大切です。

・怒りやすくなった
・不眠、入眠困難
・動きがにぶくなった
・ぼーっとしがち
・食欲がない、またはありすぎる
・人を避けるようになった

もちろん、家族の警告を素直に聞かないかもしれませんが、怒ったり批判したりせず、「一緒に病院へ行こう」とか「ちょっと仕事を休んだら?」と、根気よく対応策を伝えましょう。

また、本人が「死にたい」とよく口にすると、あなたやご家族はそうした言葉を聞くと動揺してしまいがちですが、そうしたSOSのサインを受け止め、※1 傾聴することが大事です。また、不自然な行動がみられたときには、急いで主治医に相談し受診をすすめてください。

※1 傾聴とは相手の話したいことに対して深く丁寧に耳を傾け、相手に肯定的な関心を寄せ内容の真意をはっきりとさせながら、共感的理解を示すコミュニケーションの技法です。

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自殺の警告サイン

自殺を防ぐ為のとても大切なこと。

自殺をしようとする人の「そのきざしともいえるサイン」を早く見つけることが、自殺を防ぐために……

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お世話する

「あなたのことが心配!」

自殺願望や感情を持っている人をサポートしている人にとって、肉体的にも感情的にも自分のことを気にかけることが重要です。